今話題のNanoVNAをアンテナの整合確認に使用して見ました。
十分実用になります!この価格でこの性能!驚きました。

本体はリチュウム電池付きをAmazonで6000円台で購入しました。
金属シールドはされていませんでした。
マニュアル https://cho45.github.io/NanoVNA-manual/

初期状態では文字がとても小さく、虫眼鏡が無いと私には見えませんでした^^;
そこで、ファームウェアを変更しました。
使用したのはhttps://github.com/hugen79/NanoVNA-H/releases 2022/12現在
  NanoVNA-H-MS_20220831.dfu か
  NanoVNA-H-SI_20220831.dfu
  MSチップかSIチップかは中を見ないと分かりません
  [MENU] [CONFIG] [EXPERT SETTINGS] [MORE] [MODE MS5351]をクリックすると [Si5351]になりますから、どちらで書き換えても後で変更できます。

1.5GHzまで拡張されました。


使い方や評価の記事はググって下さい。
で、私が必要だったのはKAI-403Sを上げたことにより、天候状態やモーターが正常に動作しているかのチェックが毎日欠かせなかったので、そのチェックに使えるかどうかです。
KAI-403Sは7月下旬に上げましたが、8月に入り7Mと10MのSWRが突然悪くなり、コントローラーのパルスドライバーの破損がありました。
それと、雨や雪などにより共振点が変わるので小まめな監視が必要となりました。
下の写真は7.020MHzに合わせたKAI-403Sを測定したものです。)

下図はSignal HoundのスペアナにMini-Circuits ZFDC-10-5-S+を取り付け測定したもの。

電力計で測定すると
進行波電力:90W  反射電力:1.5W  SWR:1.3

NanoVNAは正しい値を示しています!

キャリブレーションを行い、SWRとスミスチャート表示に設定して、SAVE0で保存しておけば、起動してすぐ測定できますから大変便利になりました。

続いては1200MHzのフィルター特性を測定してみます。
フィルターは1180MHz-1580MHzのバンドパスです。
特性は次のようになっています。

1.5Gは測定器としては残念ながらまだ使えませんね。
キャリブレーションの精度が上がると使用できるかもしれませんので、プログラムのアップデートが楽しみです。

1G以下なら間違いなく実用になる感触なのですが、確認の意味で430MHz BPFを測定してみました。
フィルターの調整に十分使用できます。
しかも手軽・・・バッテリーなのでスイッチポンで即測定可能。