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DEC.1998 ふれんどりー ‥‥友がいる。夢がある


全員が安堵の胸をなで下ろした。聞けば、函館のパイロット仲間に頼み込んで、その人の駐機場を借りたのだという。その仲間の人は、帯広にいて泊りのため、その場所を使ってもOKとの了承を得たのだった。

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早速、飛行プランを提出して、全員は駐機場へと足を運ぶ。もちろん齋藤さんも一緒だ。飛行機の停め綱を外し、機体を点検した後、燃料(有鉛ガソリン)の水抜き(“ガソリンのみ”の確認)をする。すべて準備はOKである。霧は無くなったが、まだモヤがかかり、どんよりとした天候だ。

3名は予定通り機内に乗り込み、出発を待つことになった。齋藤さんは、我々を見送るために駐機場で待機する。前方左に機長が、右手には筆者が座る。後方には、高橋さんと菅原さんだ。筆者は副操縦士になった気分だ。筆者は乗るなら操縦席の隣に座りたいと前から思っていたので、事前に口八丁で他の2人をごまかしていたのである。

エンジンを始動して、各部の温度上昇を待つ。「JA3702 , Request , take-off‥‥‥」と管制塔へ離陸の許可を求める。そして滑走路へと進入。いよいよ出発である。

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午前10時、山形空港を離陸。高度 300mで天童市長岡団地の上空へ向かう。搭乗者3名の、それぞれの自宅周辺の航空写真を撮るためだ。最初は筆者宅。続いて高橋宅。3回も旋回するが、なかなか自宅が定まらない。

  

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飛行機のチャーターと1日クルージングを快く引き受けてくれたパイロットのJA7EIF池田。(函館山展望台で)

しかし、モヤがかかり写真はダメだと思いながらも、シャッターだけは切る。今度は山形市上空へ飛ぶ。菅原さん宅の番だ。やはり、ここでも同じ事だった。事前に、パイロットと綿密な打ち合わせをすべきだった。3名とも大反省だ。

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20分後、進路を変え、上昇しながら一路、北へ向かう。北海道で“イクラ丼”“うに丼”を食べるために。高橋さんはハンディー機で齋藤さんとコンタクトを試みるが、うまくつながらない。飛行機はどんどん離れるばかりだ。結局あきらめることにした。今度はビデオカメラを持ち出して、機内を撮影する。機内は狭く、うまく撮れないようだ。でも撮影に余念が無い。

【3ページに続く】