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DEC.1998 ふれんどりー ‥‥友がいる。夢がある


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高度 2,300m、時速 280kmで揺れも無く、快適な飛行だ。天気は快晴で無風。機長は「左が月山」「前方は鳥海山だよ」と説明する。鳥海山を見ていこうと、進路を5度ほど西へ取る。鳥海山を右手に見ながら巡航する。下では、パラグライダーが飛び、ヘリコプターも飛んでいた。山の急斜面のあちこちには万年雪が残っていて、白く輝く様はなんともいえない。この情景は、搭乗者だけのものだ。

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今度は進路をやや東に取り、高度を徐々に上げる。高度 8,500フィート約 2,600m、巡航速度は時速約 270kmで順調な飛行が続く。機内の音は思ったより静かだ。YS-11機の金属音に比べれば、はるかに低い。隣の人との会話は、十分に出来るのだ。これだけは乗った人でなければ分からない。快適 快適

しばらくすると、右手下に“田沢湖”が見えてきた。ここでもモヤがかかっていた。

少々残念である。続いて十和田湖が見えてきた。紅葉はまだ早いようだ。寒暖の差が、あまり無いのかもしれない。今月の末頃には、見事な紅葉になるだろう。

青森市の上空を通過して、陸奥湾に入る。右手下に下北半島を見ながら函館空港へと進路を取る。津軽海峡に入るが、下北半島をなかなか通過しない。地図では小さく見えるが、とてつもない大きな半島だと感じ入る。津軽海峡も広い。海は、とても穏やかだった。

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 海峡を程よく縦断しながら、徐々に高度を下げる。池田機長は函館空港のコントロール・タワーを呼び、着陸の許可を求めた。着陸OKである。左旋回の後、大きく右に旋回して滑走路へ進入。1155分、なんなく着陸した。さすが機長としての滞空時間が 750時間を超えるというベテラン・パイロットだ。空港の誘導路では、中型ジェット機が我々の飛行機が着陸するのを待っていた。大型機を待たせるのは“いい気分”だった。

 

hakodate3.gif (36299 バイト)      【4ページに続く】
いつもは飛行機を1人で押しながら駐機場に移動する。この時は2人手伝った。(函館空港で)